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歯医者の詰め物が取れた場合の治療費・料金は?対処法・注意点も解説

歯医者の詰め物が取れた場合の治療費・料金は?対処法・注意点も解説

歯医者で詰め物治療をしたことのある方は、詰め物が取れて困ったという経験をしたことも少なくないのではないでしょうか。

この記事では、歯科治療における詰め物や被せ物が取れてしまった場合の治療費・料金について解説しています。

また、詰め物が取れてしまった場合の対処法・注意点も詳しく解説していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

歯医者の詰め物が取れる原因や放置するリスク

歯が痛い人

歯医者の詰め物が取れた原因を教えてください。
歯科医院で治療した詰め物や被せ物が取れてしまう原因として考えられる主な原因は以下の4点です。
  • 詰め物と歯の間にできたむし歯によるもの
  • 歯ぎしりや食いしばりによって詰め物が破損した場合
  • 詰め物の装着に使用している接着剤の経年変化によるもの
  • 詰め物が腐食していることによるもの

主にこれらの原因が考えられますが、詰め物が取れてしまう原因は人それぞれです。詰め物が取れてしまった場合には、取れた詰め物を持参のうえ、早めに歯科受診して適切に対処することが望ましいです。
また詰め物や被せ物が取れてしまった原因を突き止めることで、繰り返し詰め物や被せ物が取れてしまうことを回避できます。早めに歯科医院を受診し原因を特定し治療を行うことが重要です。

詰め物が取れた状態で放置するリスクを教えてください。
詰め物や被せ物が取れた状態のまま放置すると、考えられるリスクは主に2つあります。1つ目は、詰め物が取れた隙間に食べかすが溜まり、むし歯や歯周病を引き起こす可能性があることです。詰め物がなくなった歯がむし歯や歯周病になってしまった場合、進行が早いといわれています。虫歯が歯を支える骨の下まで進んでいる場合、抜歯が必要となる可能性もあります。
2つ目は噛み合わせが悪くなり、顎への負担が大きくなって顎関節症を引き起こす可能性があることです。詰め物が取れた歯を避けるように食べ物を噛んでいると、噛み合わせのバランスが悪くなり、顎への負担が大きくなることも考えられます。顎関節症になると顎の関節が痛んだり顔のバランスが歪んだりする恐れもあります。
これらのリスクを避けるためにも、詰め物や被せ物が取れた場合には早めに歯科医院を受診することが重要です。

歯医者の詰め物が取れた場合の治療費・料金

治療を受ける患者

詰め物が取れた場合の治療費はどのくらいですか?
詰め物(インレー)が取れた場合、素材をそのまま使用できる場合は数千円で治療が可能です。ただし経年変化や破損などがみられる場合には、詰め物の素材によって治療費の相場は約2,000〜100,000円(税込)と幅広いです。保険診療であれば3割負担、保険適用外だと10割負担となるため、保険診療か自由診療かで費用は大きく異なります。自由診療の場合は50,000円(税込)以上と高額になるでしょう。
保険適用の例としては、金銀パラジウム合金やチタン、チタン合金などの金属製の素材があります。また非金属の素材のなかでも、コンポジットレジンという強化プラスチックは保険適用の素材です。自由診療の例としては金属製素材の金合金や、非金属素材であるジルコニアなどがあります。
被せ物が取れた場合の治療費はどのくらいですか?
被せ物(クラウン)も詰め物の場合と同様に、素材をそのまま使用できる場合は数千円で治療が可能です。経年変化や破損がみられる場合には、被せ物を作り直す必要があり費用がかかります。
保険診療か自由診療によって治療費は大きく異なり、治療費の相場は約3,000〜150,000円(税込)です。自由診療の素材を使用している場合は100,000円(税込)前後と高額になることが考えられます。
治療後すぐに詰め物や被せ物が取れた場合も料金がかかりますか?
治療後すぐに詰め物や被せ物が取れた場合は基本的には多額の費用はかからず数千円の治療費となる可能性が高いです。ただし、詰め物や被せ物の経年変化や破損がみられる場合には、作り直す必要があり費用がかかることがあります。
保険適用か保険適用外かによっても費用は異なるため確認しましょう。また諸検査を行う場合には、それらの費用がかかる点にも注意が必要となります。

歯医者の詰め物が取れた場合の対処法・注意点

歯のレントゲン写真と歯科衛生士

詰め物が取れた場合自分で接着しても大丈夫ですか?
取れた詰め物や被せ物を自分で接着すると不衛生で、むし歯のリスクが高まります。自分で接着するのは避けましょう。歯科医師による専門的な手法により接着することが望ましいです。
破損している場合は新たな詰め物や被せ物を作る必要がありますし、接着剤の経年変化の場合は歯科医院で接着し直す必要があります。詰め物が取れた原因に合わせた治療を受けることが重要なため、専門家による適切な治療を受けるようにしましょう。
詰め物が取れた場合の正しい対処法を教えてください。
詰め物が取れたら、できればその日のうちに歯科医院を受診するようにしましょう。難しい場合は翌日以降早めに受診することが望ましいです。
詰め物が取れた部分には食べかすが溜まりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。特に歯髄(歯の神経)に近い部分が露出している場合、むし歯が進行しやすいため、放置せずに速やかに専門的な治療を受けることが必要です。取れてしまった詰め物や被せ物は再利用できることもあるため、捨てずに保管して清潔に保つことが大切です。
詰め物が取れてしまった場合の注意点はありますか?
詰め物が取れてしまった場合、窪みに食べかすが溜まりむし歯になるリスクが高まります。詰め物が入っていた部分は歯の神経である歯髄に近いため、むし歯が悪化すると歯髄を取る必要があります。歯髄を取ると、歯に栄養が行き渡りにくくなり歯が脆くなることが考えられるでしょう。また細菌感染しやすくなり、将来的な抜歯のリスクも高まります。そのため、詰め物が取れた場合には放置せずに速やかに歯科医院を受診することが望ましいです。
歯科医院を受診するまでに注意すべきことは、次の2点になります。1つは詰め物が取れた歯で食べ物をできるだけ噛まないようにすることです。このことにより詰め物が取れた歯に食べかすが溜まりにくくなります。
そしてもう1つは、歯磨きの際に、詰め物が取れた歯やその周囲を優しく磨くようにすることです。これらのことを意識して自宅での口腔ケアに努めましょう。
詰め物を飲み込んでしまったのですが大丈夫でしょうか?
万が一、取れた詰め物や被せ物を飲み込んでしまったとしても、数日かけて便と一緒に排泄されるため大事に至らないことが多いです。一般的には健康を害すことはないとされていますが、気管に入ってしまった場合には窒息のリスクや肺を傷つける恐れがあります。呼吸がしにくいといった症状がある場合には速やかに医療機関を受診しましょう。
胸部や腹部のレントゲン検査などを行って、緊急性の有無を確認する必要があります。緊急性があれば内視鏡による摘出を行わなければなりません。気になる症状がある場合には、自己判断せず早めに医療機関に相談するようにしましょう。
取れた詰め物は歯科医院に持参した方がよいですか?
詰め物が取れた場合は、状態によってはそのまま使用できることがあるため、ケースなどに入れて歯科医院に持参するようにしましょう。詰め物が取れてしまった原因を調べるうえでも参考になる場合があります。原因がわかれば、繰り返し詰め物が取れる事態を避けるための予防策を考えることにつながるでしょう。
これらのことから、取れた詰め物や被せ物は、破損している場合にも歯科医師に見せることをおすすめします。

編集部まとめ

歯の色見本を見る女性

詰め物や被せ物が取れてしまった場合、詰め物を再利用できる場合には治療費は数千円ですが、経年変化や破損がみられる場合には保険診療か自由診療によって費用が大きく異なります。

また詰め物が取れた歯に食べかすが溜まることによりむし歯のリスクが高まるため、自分で詰め物を直そうとせず、できるだけ早めに歯科医院を受診することが重要です。

繰り返し詰め物が取れてしまうことを避けるためにも、詰め物が取れてしまった原因を突き止める必要があります。

参考文献

この記事の監修歯科医師
箕浦 千佳医師(長谷川亨歯科クリニック 歯科医師 / 名古屋デンタルオフィス)

箕浦 千佳医師(長谷川亨歯科クリニック 歯科医師 / 名古屋デンタルオフィス)

朝日大学歯学部卒業 / 現在は長谷川亨歯科クリニック非常勤勤務

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