ホワイトニングには、歯医者さんで行われる方法と、自宅で手軽にできるセルフホワイトニングがあります。それぞれの方法には特徴に違いがあります。
本記事では歯医者さんで行うホワイトニングについて以下の点を中心にご紹介します。
- ホワイトニングとは
- 歯医者さんで行うホワイトニングについて
- 歯医者さんで行うホワイトニングの施術
歯医者さんで行うホワイトニングについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。
ホワイトニングとは
- ホワイトニングにはどのような種類がありますか?
- ホワイトニングにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。自身のライフスタイルや希望する白さ、予算に応じて選ぶことができます。以下に主なホワイトニング方法をご紹介します。
1.オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で行うホワイトニングのことで、プロの手による施術が受けられるのが特徴です。過酸化水素を含む高濃度の薬剤を使用し、専用の光を照射して歯を白くします。【メリット】
●短期間で効果を実感できる
●歯科医師の施術
●痛みや異常があればすぐ対応可能【デメリット】
●費用が高め
●白さが長持ちしにくい
●施術のたびに通院が必要
●薬剤の濃度が濃いため知覚過敏を起こしやすいオフィスホワイトニングは即効性があり、イベント前などに短期間で結果を求める方におすすめです。
2. ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医師の指導のもと、自宅で行う方法です。歯型をもとに製作したマウスピースに薬剤を入れ、一定時間装着することで歯を内側から徐々に白くします。【メリット】
●自宅で自身のペースでできる
●白さが長持ちしやすい
●オフィスホワイトニングよりも費用を抑えられる【デメリット】
●効果を実感するまでに時間がかかる(2週間程度)
●トラブルが起きても即対応できない場合があるホームホワイトニングは、歯科医院に通う時間がない方や、白さを持続させたい方におすすめです。
3. デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。短期間で効果を実感できると同時に、白さの持続も期待できます。【メリット】
●即効性と持続性の両方を兼ね備えている
●白さを長期間維持しやすい【デメリット】
●費用が高くなる傾向がある
●通院と自宅ケアの両方に時間を確保する必要があるこの方法は、理想的な白さを短期間で手に入れ、かつその白さを維持したい方におすすめです。
4. セルフホワイトニング
セルフホワイトニングは、サロンなどで提供される方法で、医療用の薬剤を使用しないため、手軽に行えるのが特徴です。【メリット】
●手軽に試せる
●費用が安い【デメリット】
●医療用薬剤を使用しないため、効果が薄い
●個人差が大きいセルフホワイトニングは、少しトーンを明るくしたいと考えている方におすすめです。
- ホワイトニングをするとどのくらい歯が白くなりますか?
- ホワイトニングによる歯の白さには個人差があり、歯の状態や質によってその効果は異なります。ホワイトニングを1回行っただけで色の変化を感じる方もいれば、理想の白さに近づくためには複数回の施術が必要な場合もあります。
理想の白さを追求する場合、2〜3回以上の施術を行い、その後も定期的にホワイトニングを続けることが推奨されることが多いようです。また、ホワイトニングには即効性のあるものや白さが長持ちするものなど、いくつかの種類があり、目的や希望に応じて選ぶ必要があります。
例えば「特別なイベントまでに急いで歯を白くしたい」という場合は、即効性のあるオフィスホワイトニングが選択されています。一方で、「白さを長く維持したい」という方には、ホームホワイトニングやデュアルホワイトニングが選ばれることが多いようです。
どの方法が自身に合っているかは、歯科医師と相談して決めるとよいでしょう。
また、歯の表面の汚れや着色(ステイン)を専門的なクリーニングで取り除くことも、ホワイトニング効果を高めるためには重要です。そのため、歯本来の白さを引き出し、そのうえでホワイトニング薬剤を使用してさらなる白さを目指すことが可能なようです。
歯医者さんで行うホワイトニングについて
- 歯医者さんのホワイトニングとセルフホワイトニングの違いを教えてください
- ホワイトニングは、大きく分けて歯医者さんで行う医療ホワイトニングと、自身で行うセルフホワイトニングの2種類があります。それぞれの方法には仕組みや効果の持続性、施術前の診察有無などに明確な違いがあります。
1. 使用する薬剤とホワイトニング効果
医療ホワイトニングでは、歯科医師や歯科衛生士が「過酸化水素」を含む専用の薬剤を使用します。この成分は歯の内部に浸透し、歯の内側の着色汚れを分解することで、歯を本来の色以上に白くすることが可能とされています。一方、セルフホワイトニングで使用する製品は、歯の表面に付着した汚れを落とすのが主な目的であり、歯の内部に浸透して漂白することはできません。そのため、セルフホワイトニングでは歯を本来の色以上に白くすることは難しいです。
2. 効果の持続期間
ホワイトニング効果の持続期間も異なります。セルフホワイトニングでは、効果はおおよそ1ヵ月程度とされています。一方、医療ホワイトニングでは、方法によって以下のように効果が異なります。●オフィスホワイトニング:3ヵ月~半年
●ホームホワイトニング:6ヵ月~1年
●デュアルホワイトニング:1~2年医療ホワイトニングは、セルフホワイトニングと比べて効果の持続性があるのが特徴です。ただし、どちらの方法も定期的なメンテナンスが必要で、効果がずっと続くわけではありません。また、施術を行っている時に色の濃いものを飲食すると色が後戻りしやすいといわれています。
歯医者さんのホワイトニングは、安全性を求める方におすすめです。一方、セルフホワイトニングは、手軽に歯の汚れを落としたい場合におすすめです。自身に合った方を選ぶのがよいでしょう。
3. 施術前の診察有無
医療ホワイトニングでは、施術前に歯科医師が口腔内の健康状態を確認します。歯や歯茎に異常があれば適切な治療を優先し施術を進められます。一方、セルフホワイトニングではこうした診察は行われないため、口腔内の健康面でのサポートは受けられません。
4. 安全性
医療ホワイトニングでは、専門的な知識を持った歯科医師や歯科衛生士が施術を行うため、高濃度の薬剤を使用できます。また、施術中に痛みなどのトラブルが起きた場合でも、その場で迅速に対応してもらえるのがメリットです。一方、セルフホワイトニングは自身で行うため、リスクや予期せぬトラブルに対応する難しさがあります。
- 歯医者さんで行うホワイトニングはどのくらいの期間もちますか?
- オフィスホワイトニングの効果の持続期間は、3~6ヵ月程度とされ、ホームホワイトニングに比べて短いといわれています。また、色が戻りやすい傾向があるため、効果を長持ちさせるには定期的なメンテナンスが必要です。一方で、オフィスホワイトニングは歯科医院で施術を行うため、高濃度の薬剤を使用でき、短期間で歯を白くすることが可能なようです。
結婚式などの重要なイベントが近づいている場合には、短期間で効果を実感できるオフィスホワイトニングがおすすめです。
歯医者さんで行うホワイトニングの施術
- 歯医者さんで行うホワイトニングの通院回数を教えてください
- ホワイトニングを始めた最初の2週間は、できるだけ毎日施術を行うことが推奨されます。効果を感じ始めたら、白さを保つために週に1回程度の頻度で続けるのが理想的です。少なくとも2週間に1度のペースを維持すれば、白い歯を長期間キープできます。
- ホワイトニングを歯医者さんで行うとどのくらい時間がかかりますか?
- 1回の施術時間はおおよそ30分から1時間半程で、3~5回の施術が必要とされます。施術間隔としては1週間以上空ける必要があるため、週1回のペースで進めた場合、完了までに1~2ヵ月程かかるようです。
- 歯医者さんで行うホワイトニングは痛みがありますか?
- オフィスホワイトニングは、クリニックによって使用される薬剤や施術方法が異なるため、施術中にしみる感覚や痛みを感じる場合があります。その原因の一つは、ホワイトニング薬剤を塗布した後にレーザーやライトなどの光を照射することで歯が熱を持ち、それがしみる感覚や痛みを引き起こすことです。なお、ホワイトニング薬剤自体が歯を傷つけるわけではなく、温度の上昇が痛みの主な要因となります。
施術方法による温度変化には違いがあり、従来のレーザーホワイトニングは温度上昇が大きいため、痛みが生じやすい傾向があります。紫外線を使用するタイプの施術は、さらに痛みが出やすいとされています。
編集部まとめ
ここまで歯医者さんで行うホワイトニングについてお伝えしてきました。歯医者さんで行うホワイトニングの要点をまとめると以下のとおりです。
- ホワイトニングには、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングなどの種類がある。それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、自身のライフスタイルや希望する白さ、費用で検討するのがよい
- ホワイトニングには、大きく分けて歯医者さんで行う医療ホワイトニングと、自身で行うセルフホワイトニングの2種類がある
- ホワイトニングによる歯の白さには個人差があり、歯の状態や質によってその効果は異なる。ホワイトニングを1回行っただけで色の変化を感じる方もいれば、理想の白さに近づくためには複数回の施術が必要な場合がある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。