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セラミック治療で歯がしみるのはいつまで?歯がしみる原因や対策方法を解説

セラミック治療で歯がしみるのはいつまで?歯がしみる原因や対策方法を解説

セラミックによる歯の治療を受けた後で、しみるような痛みが生じてしまい、いつまでこの痛みが続くのかと心配に感じていませんか? セラミックによる歯の治療は、審美性や耐久性、生体適合性などでよい結果を期待しやすいといえますが、治療によるリスクなどがないというわけではありません。
この記事では、セラミック治療によるメリットやデメリット、治療を受ける際の注意点や、トラブルを防ぐための対策方法などについて解説していきます。

セラミック治療について

セラミック治療について

セラミックによる歯の治療とはなんですか?
歯のセラミック治療とは、セラミックという素材を使った、歯の詰め物や被せ物をする治療です。むし歯を削った後の補填や、外傷で損傷した歯の治療で行われます。 セラミックは、硬く、経年変化がしにくい素材で、金属を含まないためアレルギーなども生じにくく人体との相性がよい素材として、医療分野でよく使用されています。 歯科でのセラミック治療は、歯全体を覆うように被せるクラウン、削った部分に詰めるインレー、歯を白くみせたり形をよく見せるために歯の表面に薄い板を貼り付けるラミネートベニアなど、目的によってさまざまな治療法があります。
セラミック治療のメリットはなんですか?
セラミック治療には、さまざまなメリットがあります。 まずあげられるのは、高い審美性です。
セラミックは単に白い色の歯を作れるだけではなく、天然の歯と近い透明感など、細かい色味や雰囲気を表現できます。
自分の歯に近い色やホワイトニングされた清潔感のある色など、さまざまな歯の色を表現できるため、理想的な見た目の歯を実現しやすい点が特徴の一つです。
また、歯垢の付着や着色が起こりにくいため、美しい見た目を長期的に維持しやすい点もメリットといえます。 次に挙げられるのが、高い耐久性です。
セラミックの歯は、金属でできた詰め物や被せ物に比べて経年劣化のリスクが少なく、耐久年数はおよそ15年程度といわれています。
日々の適切なメンテナンスを行うことによって、さらに長く使用することも可能です。 そして、身体への親和性が高いことも、メリットとして挙げられます。
セラミックは金属アレルギーのリスクが少なく、安全性の高い治療を受けやすいといえます。金属の詰め物や被せ物は歯茎に黒ずみが生じてしまうリスクもありますが、セラミックはそうしたリスクが少ないため、歯茎まで含めて健康的な見た目を維持しやすい点も特徴の一つです。
セラミック治療のデメリットはありますか?
セラミック治療は、治療の後に歯の神経が過敏になり、しみたり、一時的に知覚過敏になる場合があります。 また、セラミックは保険適用ではなく自費診療となるため、治療費用が保険適用の銀歯などに比べると高額になってしまう傾向がある点が、デメリットといえます。

セラミック治療で歯がしみる理由

セラミック治療で歯がしみる理由

セラミック治療後に歯がしみるのはなぜですか?
セラミック治療は、歯の多くを削るような場合で用いられやすい治療です。歯を少しだけ削る治療の場合は、セラミック治療ではなく、歯科用レジンで削った場所を埋めるような治療が中心となります。
そのため、そもそもセラミック治療を必要とする歯というのは、神経(歯髄)に近い部分まで削る処置が必要である場合が多く、治療によって神経が刺激され、痛みが生じやすいという特徴があります。 根管治療のように神経の除去を伴う治療であれば、治療後の痛みは生じにくいですが、神経を残して治療した場合には、一時的に神経過敏になり、食事や、飲み物をお口に含んだときに知覚過敏のような症状がでる可能性があります。 また、セラミックの形が合わず、噛み合わせが合わない場合などでは、噛み締めたときに歯に余計な負担がかかってしまい、しみるような痛みを感じる可能性があります。
セラミック治療はしみる症状が出やすいですか?
金属製の補綴物による治療などと比べて、セラミック治療が特別にしみる症状が生じやすいというものではありません。
歯がしみるような痛みは、治療による神経の興奮状態や、補綴物がしっかりと歯に合っていない場合などに生じるものです。 ただし、セラミックのなかでも、特にジルコニアで作成した歯はとても硬い性質をもつため、噛み合わせがあっていないと、周囲の天然の歯が削られてしまい、これが知覚過敏につながるという可能性はあります。
この場合、治療直後に痛みが生じるのではなく、治療からある程度時間が経過してからしみるような痛みを生じやすくなります。
むし歯以外のセラミック治療でもしみることがありますか?
むし歯以外で行われるセラミック治療としては、ラミネートベニアによる審美治療などが考えられます。
ラミネートベニアの治療では歯の表面を削る場合がありますが、エナメル質の表面を0.3mm~0.8mm程度削るだけなので、神経に影響を与える可能性は低く、これによって知覚過敏になるという可能性は低いといえます。
ただし、治療の刺激によって神経が過敏になったりすることで、一時的に冷たいものや、熱いものがしみるように感じる可能性はあります。
こうした痛みが生じても、通常は数日から1週間程度で落ち着くと言われています。

むし歯治療後のしみる症状について

むし歯治療後のしみる症状について

歯がしみる症状はいつまで続きますか?
むし歯の治療後に生じるしみるような痛みの持続期間は、症状や原因、日々の過ごし方によって異なります。 治療直後に感じる痛みは、治療の刺激によって神経が過敏になることや、治療前の噛み合わせからの変化による違和感などから生じることがあるもので、数日から1週間程度で落ち着いていくことが多いといえます。 1~2週間程度痛みが続く場合や、痛みが強いと感じる場合は、治療した部位に炎症などのトラブルが生じていたり、治療部位のほかにむし歯などがある可能性もありますので、治療を受けた歯科医院へ相談しましょう。 むし歯の治療から何年も経った後に痛みが発生する場合は、むし歯の再発や、噛み合わせの問題によって歯に負担がかかってしまっていることなどが考えられます。
いずれの場合も、放置をせず早めに適切な対応を行うことが大切なので、なるべく早めに歯科医院を受診しましょう。
いつまでもしみる場合はどうすればよいですか?
むし歯治療の後、いつまでもしみるような痛みが続く場合は、治療による神経過敏以外のトラブルが生じている可能性があります。
痛みの原因によって適切な対応は異なりますので、まずは治療を受けた歯科医院に相談することが大切です。
しみるような痛みを自分でケアすることはできますか?
痛みそのものは、歯科医院からもらった鎮痛剤や市販の鎮痛剤を使用して抑えることができます。 治療の刺激による神経の興奮が痛みにつながっている場合、リラックスした時間を過ごすようにするなど、体調のケアをすることで、 痛みの軽減を目指せる場合もあります。 また、噛み合わせの変化によって食いしばりなどが生じてしまっている場合には、意識して強く噛んでしまう状態を防ぐことなども、痛みのケアにつながります。
食いしばりや歯ぎしりによる歯の負担を軽減するため、市販のナイトガードなどを利用することも、しみるような痛みの軽減に役立つ場合があります。
しみるような痛みは歯科医院で治療可能ですか?
歯がしみるような痛みがある場合、その原因に応じて歯科医院での治療を受けることができます。 二次う蝕や歯髄炎が原因の場合は、再度むし歯の治療を行って痛みの原因を取り除き、必要に応じてセラミック治療などをやり直します。 知覚過敏による痛みの場合は、知覚過敏の原因になるような噛み合わせの治療や、歯を保護するためのマウスピースの作製、場合によっては歯の神経を取り除くなどの治療で、痛みの改善を目指します。

編集部まとめ

編集部まとめ

むし歯の治療を行った後は、セラミックによる治療に限らず、神経の興奮などによって一時的にしみるような痛みが生じる可能性がありますが、大体は1週間以内におさまります。
しみるような痛みが1~2週間以上続く場合や、日に日に痛みが強くなっていくような場合には、何かトラブルが生じている可能性があるため、早めに歯科医院に相談しましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
木下 裕貴歯科医師(医療法人社団天祐会 副理事長)

木下 裕貴歯科医師(医療法人社団天祐会 副理事長)

北海道大学歯学部卒業 / 医療法人社団天祐会 副理事長 / 専門はマウスピース矯正、小児矯正 / 一般歯科全般もOK

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