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入れ歯は若い人でも使う?若い世代が入れ歯をする理由や目立ちにくい入れ歯などについて解説

入れ歯は若い人でも使う?若い世代が入れ歯をする理由や目立ちにくい入れ歯などについて解説

入れ歯は高齢者だけのものと思われがちですが、実際には若い世代でも使用するケースがあります。
事故やむし歯で歯を失った場合、30代や40代でも入れ歯が選択される場合があります。

本記事では若い方の入れ歯について以下の点を中心にご紹介します。

  • 若い方が歯を失う原因や放置するリスク
  • 若い世代の入れ歯について
  • 若い世代の入れ歯の種類

若い方の入れ歯について理解するためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

若い方が歯を失う原因や放置するリスク

若い方が歯を失う原因や放置するリスク

若い方が歯を失う原因にはどのようなものがありますか?
若い方が歯を失う原因には、いくつかの理由があります。

  1. 重度の歯周病
    50代以降に進行する場合が多い歯周病ですが、一部の若い方は侵襲性歯周炎と呼ばれる急速に進行するタイプの歯周病にかかることがあります。
    早期診断・治療が遅れると、歯を抜かなければならないリスクが高まります。
  2. むし歯
    むし歯が神経に達し、治療が難しい場合は抜歯が必要です。痛みが出る頃にはむし歯が進行していることが多く、手遅れになることがあります。
  3. 事故や転倒
    交通事故や転倒による歯の破損が原因で抜歯が必要になるケースもあります。
    前歯を失うことが多い傾向にありますが、保険でインプラント治療がカバーされる場合もあります。
若い方が歯を失ってしまったことで感じやすい悩みを教えてください
若い方が歯を失うと、さまざまな悩みや不安を抱えることが多いようです。

  1. 見た目への影響
    歯がボロボロになってしまうことが恥ずかしい
    若いのに入れ歯をしなければならない現実が受け入れられない
  2. 社会生活への影響
    入れ歯をしていることが周囲にバレたくない
    入れ歯をしていることがバレるのが怖くて、笑顔や会話に自信が持てない
  3. 日常生活への影響
    歯が揃っていないと、きちんとした発音が難しくなる
    ごはんが食べにくい

これらの悩みや不安を軽減するためには、早めに適切な治療を受けることが重要です。

若い方が歯を失ったまま放置するリスクはありますか?
歯を失ったまま放置すると、身体や心の健康にさまざまな悪影響をもたらします。

  1. 身体の健康へのリスク
    ・認知症のリスク増加:歯の本数が減ると、認知症になるリスクが高まると言われています
    ・栄養の偏り:噛む力が低下すると、食べられる食材が限られ、栄養が偏りがちになります
  2. 心の健康へのリスク
    ・発音のしづらさ:歯を失うと正しい発音が難しくなり、コミュニケーションに支障をきたします
    ・見た目の悪化:歯がないことで見た目に影響が出るため、コンプレックスを感じることが多いようです
    ・歯茎の痩せ:歯を支える歯槽骨が働かなくなり、歯茎が痩せてしまいます

歯を失ったまま放置せず、早めに適切な治療を受けることが重要です。歯科医院に相談し、適切な治療方法を選びましょう。

若い世代の入れ歯について

若い世代の入れ歯について

若い世代でも入れ歯を使う可能性はありますか?
若い世代でも入れ歯を使用する可能性はあります。
若い世代は歯肉が健康で土台がしっかりしているため、入れ歯のフィット感や安定性が高いとされていますが、入れ歯が高齢者のイメージがあったり、金属の部分が見えたりすることに抵抗を感じる方もいます。
そのため、近年では見た目を意識した入れ歯も取り入れられており、若い年齢での入れ歯使用でも快適に過ごすことが可能とされています。
若いうちから入れ歯にするメリットを教えてください
若いうちから入れ歯にするメリットは、以下のとおりです。

  • 適応しやすい: 若いうちに入れ歯にすると、口内での違和感や不快感に対して素早く適応し、日常生活への影響を抑えられます。
  • 若々しい表情を保てる: 歯を失ったことにより口元が凹むと、顔の印象が老けて見えたり、ほうれい線が目立つようになることがあります。そのため、入れ歯を使用することで、若々しい表情を保てます。
若いうちから入れ歯にするデメリットを教えてください
若いうちから入れ歯にするデメリットは、以下のとおりです。

  • 心理的抵抗: 入れ歯は高齢者のイメージが強いため、心理的抵抗を感じることが多く、自己イメージや自信に影響を与え、社会生活や対人関係においてストレスを感じる原因となることもあります。
  • 審美的な問題: 部分入れ歯の場合、前歯にバネがかかると外から見えてしまうことがあります。
  • 負担がかかる: バネがかかる歯に負担がかかり、入れ歯を支える歯の状態が悪化する可能性があります。
  • 修理や交換の必要性:入れ歯は摩耗や変形が起こりやすく、数年ごとに修理や交換が必要になることがあります。

これらのデメリットを理解し、適切なケアと定期的なメンテナンスを行うことが大切です。

若い世代の入れ歯の種類

若い世代の入れ歯の種類

目立ちにくい入れ歯はありますか?
目立ちにくい入れ歯としてノンクラスプデンチャーがあります。
ノンクラスプデンチャーは、金属のバネがなく、ピンク色の樹脂を使用するため、歯茎に自然に馴染みます。このため、入れ歯を装着していることが気づかれにくいです。
保険診療の入れ歯の特徴を教えてください
保険診療で提供される入れ歯には、費用を抑えた実用的な特徴があります。これらの入れ歯は、主にプラスチック(レジン)と金属で作られ、価格は5,000〜2万円前後と安価な傾向にあります。
材料や製作工程が決まっているため、治療期間が短く、全顎的な治療のなかでも手軽にできるメリットがあります。
自由診療の入れ歯の特徴を教えてください
自由診療の入れ歯は、見た目や使用感を重視した精密な入れ歯で、材料や治療法に制限がないため、患者さんのニーズに合わせたオーダーメイドの入れ歯を提供できます。
金属製やシリコン製など、さまざまな素材を選べるため、フィット感が良く、見た目も自然です。
自由診療の入れ歯は、審美性や機能性を重視して作られています。床の部分を薄く作ることが可能で、熱伝導率が高い素材を使用しているため、食事の際に食べ物の温度を感じやすいのが特徴です。
費用は20万〜60万円前後と高額ですが、その分高い審美性と機能性を兼ね備えています。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで若い方の入れ歯についてお伝えしてきました。
若い方の入れ歯の要点をまとめると以下のとおりです。

  • 若い方が歯を失う原因として、歯周病やむし歯、事故や転倒などがあげられる
  • 若いうちから入れ歯にするメリットは、適応しやすい、若々しい表情を保てる、入れ歯が安定しやすい点で、デメリットは、心理的抵抗、審美的な問題、負担がかかる点である
  • 若い世代の入れ歯の種類には、目立ちにくいノンクラスプデンチャーなどがおすすめで、その他に保険診療や自由診療によってさまざまな種類がある

入れ歯は高齢者だけのものと思われがちですが、30代や40代でも入れ歯が選択のひとつであることをお伝えしました。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

遠藤 眞次医師(グランメゾンデンタルクリニック)

長崎大学歯学部を卒業後、東京と群馬の歯科医院で分院長を歴任。臨床のかたわら、歯周治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表を務める。他にも、歯科治療のデジタル化に力を入れており、デジタルデンチャーを中心に、歯科審美学会やデジタル歯科学会等で精力的に発表を行っている。

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