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セラミック治療で歯を削らないラミネートベニアとは?治療方法や費用も解説

セラミック治療で歯を削らないラミネートベニアとは?治療方法や費用も解説

削らないラミネートベニアは、歯を削ることなく美しい見た目を実現できるセラミック治療です。自然な白さや形を短期間で得られるため、負担を抑えたい方におすすめです。

本記事では、セラミック治療で歯を削らないラミネートベニアについて以下の点を中心にご紹介します。

  • セラミック治療で歯を削らない方法(ラミネートベニア)について
  • ラミネートベニアの治療方法
  • ラミネートベニアにかかる費用

セラミック治療で歯を削らないラミネートベニアについて理解するためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

セラミック治療で歯を削らない方法(ラミネートベニア)について

セラミック治療で歯を削らない方法(ラミネートベニア)について

セラミック治療で歯を削らない方法はありますか?
従来のセラミック治療では、歯を削る必要がありましたが、“削らないラミネートベニア”という負担の少ない治療法があります。
この治療法では、天然歯を削ることなく歯型を取り、セラミックやジルコニアで作られた薄いシェルを製作して接着します。歯を削らないため麻酔や仮歯も不要です。まず、初回の受診で歯型を採取し、次の受診時には色や形の希望を取り入れたオーダーメイドのシェルを装着します。患者さんによって若干異なりますが、治療期間は最短2週間程度で完了することが可能とされています。また、軽度の歯列不正や歯間離開にも適応し、詰め物や差し歯がある場合でも治療可能とされています。従来の方法と仕上がりを比べると、わずかに厚みが出ますが、健康な歯を守りながら美しい見た目を得られる方法です。
ラミネートべニアの特徴を教えてください
ラミネートベニアは、歯の表面に薄いセラミックやジルコニア製のシェルを貼り付けることで、審美性を高める治療法です。特徴を以下で詳しく解説します。
  1. 痛みが少なく麻酔が不要
    従来のラミネートベニア治療では、切削するために局所麻酔が必要になります。しかし削らないラミネートベニアは、歯を削ることなく接着できるため、天然歯を傷つけず、また、痛みが少なく麻酔が不要なのが特徴です。
  2. 50種類以上の幅広い色調
    50種類以上の色調から選択でき、自然な仕上がりの実現が期待できます。患者さんの要望や周囲の歯に調和する色や明るさを選べます。
  3. 色や形をオーダーメイドで調節
    削らないラミネートベニアは、歯の色、形、大きさを一人ひとりに合わせて調整できる治療法です。すきっ歯の改善や軽い歯並びの乱れの修正にも対応しています。
  4. 最短2回の通院
    治療は最短2回の通院で完了し、ダウンタイムも不要とされています。従来法に比べて歯を傷めるリスクが低く、希望に応じて元の状態に戻すことも可能といわれています。
  5. 歯を治療前の状態へ戻せる
    従来のラミネートベニアは、歯を削ってからチップを装着する方法であるため、一度処置を行うと元の状態に戻すことはできませんでした。一方、削らないラミネートベニアは、歯の表面に薄いセラミック製のシェルを貼り付けるだけの方法なので、必要に応じてシェルを取り外せば、治療前の状態に戻すことが可能とされています。
    このシェルは、歯科用の接着剤でしっかりと固定されていますが、取り外しの際には専用の器具を使用して慎重に処置を行う必要があります。
  6. 同時に色と形の修正が可能
    削らないラミネートベニアは、シェルを装着すれば、歯の色や形を一度に整えることが可能とされています。
ラミネートベニアはどのような方におすすめですか?
削らないラミネートベニアは、歯を削ることなく歯の見た目を美しく整える治療法ですが、どのような方におすすめなのでしょうか。以下に詳しく解説します。
  • 変色や着色が気になる方
    神経が失活した歯やテトラサイクリンによる変色、黄ばみや黒ずみが気になる方におすすめです。
  • 歯と歯の間の隙間が気になる方
    すきっ歯やブラックトライアングル(前歯の隙間)の改善が可能とされています。また、軽度の歯間離開にもおすすめです。
  • イベントや期限がある方
    結婚式や就職活動など、大切なイベントを控えた方で、短期間で歯の見た目を整えたい場合にもよいでしょう。
  • 過去の治療が目立つ方
    古い詰め物や差し歯の色や形が気になる場合、自然で美しい仕上がりが期待できます。
  • 形が気になる方
    矮小歯(わいしょうし)や、摩耗や外傷で形が不揃いになった歯を整えたい方におすすめです。また、歯列矯正後の微調整にも対応できます。
  • もっと白く美しい歯を求める方
    ホワイトニングでは実現できない明るさや美しさを追求したい方におすすめです。
  • 修復済みの歯を改善したい方
    プラスチックの詰め物やコンポジットレジンで修復した歯をより美しく仕上げたい場合にもおすすめです。

削らないラミネートベニアは、自然な仕上がりと短期間での治療を求める方など、さまざまな歯のお悩みを改善へ導くことができます。

ラミネートベニアが向いていない方の特徴を教えてください
ラミネートベニアは審美性が魅力の治療法ですが、適さない場合もあります。重度の出っ歯や叢生(歯の重なり)がある方、進行性のむし歯や歯周病の治療が必要な方は別の治療が優先されます。噛み合わせが悪い方や歯ぎしりが強い方もリスクが高く、不適応です。また、元の歯の色が透けやすい場合や短期間での即日治療を希望する方 にも向いていないようです。

削らないセラミック(ラミネートベニア)の治療方法

削らないセラミック(ラミネートベニア)の治療方法

ラミネートベニアの素材の種類を教えてください
ラミネートベニアには主にe.maxとジルコニアの2種類の素材が使用されます。e.maxは二ケイ酸リチウムを基礎としたセラミックで、400MPaの強度を持ちながら透明感や色調再現性が高いといわれています。金属を使用しないため金属アレルギーの心配がなく、天然歯に近い仕上がりが可能とされています。一方、ジルコニアは750〜1250MPaの高い強度を持つ素材で、奥歯にもおすすめで、歯や歯茎への馴染みがよいのが特徴です。
発色がよく、土台の歯の色の影響を受けにくい点もメリットです。
ラミネートベニアの治療の流れを教えてください
ラミネートベニアの治療は、最短2回の通院で完了する効率的な方法です。まず、カウンセリングと診察で患者さんの希望や口腔内の状況を確認し、治療計画を提案します。その後、歯の色や形態の希望を伺いながら型取りを行い、精密な歯型をもとにシェルの製作を進めます。デジタルシミュレーションや仮歯を用いて、完成後のイメージの確認も可能とされています。

約2週間で製作されたシェルは、患者さんと一緒に色調や適合を確認し、問題がなければ専用の接着剤で取り付けます。装着後には調整と研磨を行い、自然な仕上がりが期待できます。

さらに、噛み合わせや使用感の確認を目的に受診し、最終チェックを実施します。

削らないラミネートベニアは1本から治療はできますか?
削らないラミネートベニアは、左右のバランスや全体の調和を重視するため、基本的には1本のみの治療には向いていません。歯に厚みのあるシェルを貼り付けるため、1本だけの施術では隣の歯との形や厚みの差が目立つ場合があります。また、色調や明るさのわずかな違いでも、前歯の印象は不自然になりやすいとされています。そのため、前歯4本や6本など、左右対称に複数本を一度に治療することで、自然で美しい仕上がりが得られるとされています。

削らないセラミック(ラミネートベニア)の治療期間と費用

削らないセラミック(ラミネートベニア)の治療期間と費用

治療期間はどのくらいですか?
削らないセラミック(ラミネートベニア)の治療期間は、最短2週間程度での完了が可能とされています。型取りからシェルの装着までの工程だけであれば、通院は2回で済むケースが多いといわれています。ただし、治療前の検査でむし歯や歯周病などの問題が見つかった場合には、その治療を優先するため、期間が延びる場合があります。また、治療計画や仕上がりのイメージを確認するために、初診やカウンセリングが追加されることもあり、3~5回程の通院が必要になることもあります。各回の治療時間はおおよそ60~90分程度が目安です。

最短でスムーズに進められるかどうかは、口腔内の状態や個別の状況により異なりますが、短期間で仕上がる治療法といえます。

ラミネートベニアにかかる費用を教えてください
削らないラミネートベニアの費用は、素材や治療内容によって異なります。1本あたりの費用はe.maxで6万円〜8万円程度、ジルコニア素材の場合は10万円前後が目安とされています。これらは、素材の特性や耐久性の違いに基づいて価格が設定されています。また、削らないラミネートベニアは最低4本以上の治療が必要であることが多いとされるため、トータルの費用は治療する本数によって変動します。さらに、除去や再装着が必要になった場合には、1本あたり5,500円程度の追加費用が発生します。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまでセラミック治療で歯を削らないラミネートベニアについてお伝えしてきました。 セラミック治療で歯を削らないラミネートベニアについて、要点をまとめると以下のとおりです。

  • 削らないラミネートベニアは、天然歯を傷つけずに審美性を高める低侵襲な方法である。薄いセラミックやジルコニア製のシェルを接着するこの治療法は、麻酔や仮歯が不要で、短期間で自然な仕上がりを得られるのが特徴とされる
  • ラミネートベニアの治療は、カウンセリングと診察を経て、型取りからシェルの製作、接着までを最短2回の通院で行う効率的な方法である。左右対称の美しい仕上がりを重視し、前歯4本以上の治療が推奨される
  • ラミネートベニアの費用は、e.maxが1本6万〜8万円程度、ジルコニアが約10万円前後とされる。トータル費用は本数で変動するため、料金は事前確認がおすすめである

削らないラミネートベニアは、歯を削らずに美しい仕上がりを実現する画期的な治療法です。短期間で審美性と機能性を両立できるため、自然な笑顔を手に入れたい方におすすめです。
本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
箕浦 千佳歯科医師(長谷川亨歯科クリニック 歯科医師 / 名古屋デンタルオフィス)

箕浦 千佳歯科医師(長谷川亨歯科クリニック 歯科医師 / 名古屋デンタルオフィス)

朝日大学歯学部卒業 / 現在は長谷川亨歯科クリニック非常勤勤務

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