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セラミックを食いしばりから守るには?食いしばりが与える影響や対処法を解説します

セラミックを食いしばりから守るには?食いしばりが与える影響や対処法を解説します

セラミック治療を受けた方にとって、見た目の美しさと機能性を長く保つことは大切なポイントです。しかし、無意識のうちに起こる食いしばりは、セラミックに大きな負担をかけ、破損や脱離といったトラブルの原因になることがあります。

本記事ではセラミックを食いしばりから守るにはについて以下の点を中心にご紹介します。

  • セラミックと食いしばりについて
  • セラミックと食いしばりの関係
  • セラミックを食いしばりから守る方法

セラミックを食いしばりから守るにはについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

セラミックと食いしばりについて

セラミックと食いしばりについて

セラミックにはどのような特徴がありますか?
セラミックは陶器と同じ無機質素材で、自然な色味や透明感が再現できるため、見た目の美しさが特徴です。表面が滑らかで汚れが付きにくく、変色や経年劣化もしにくいことから、長期間にわたって清潔さを保ちやすい素材とされています。

一方で、硬さがある反面、強い衝撃には弱く、歯ぎしりや食いしばりによって割れる可能性があります。そのため、ナイトガードの装着や強度のある素材の選択など、日常的な配慮が求められます。

セラミックの注意点を教えてください
セラミック治療にはさまざまなメリットがありますが、いくつか注意すべき点もあります。

まず、素材の特性上、ある程度の厚みが必要なため、金属よりも歯を削る量が多くなる傾向があります。健康な歯質を残したいと考える方にとっては、慎重な判断が求められます。 ただし、症例や治療方法によって削る量は異なります。

次に、セラミックは自由診療扱いとなるため保険が適用されず、費用面の負担が大きくなる点も挙げられます。種類や治療内容にもよりますが、1本あたり5万〜15万円程度かかる場合もあります。

そのため、治療前には費用や素材の特徴について歯科医師とよく相談し、ご自身の希望やライフスタイルに合った選択をすることが大切です。

食いしばりが起こる原因は何ですか?
食いしばりが起こる原因は明確に解明されているわけではありませんが、いくつかの要因が関係していると考えられています。主な原因は以下のとおりです。
  • ストレスや精神的な緊張
    日常のストレスや不安、緊張状態が続くと、就寝中や無意識のうちに歯を強く食いしばることがあります。
  • 噛み合わせの不具合
    噛み合わせや歯並びにズレがあると、顎や歯にかかる力のバランスが崩れ、無意識に食いしばる癖がつきやすくなります。
  • 睡眠の質の低下
    眠りが浅かったり、アルコールの過剰摂取や寝具が合わないといった理由で睡眠の質が悪くなると、就寝中の食いしばりが起こりやすくなります。
  • 集中時の無意識な食いしばり
    仕事や勉強、スポーツなどに集中している際、無意識に歯を食いしばる癖がある方もいます。

日常生活のなかで食いしばりを起こす要因は人それぞれ異なるため、自身にあてはまる原因を把握し、対策を講じることが大切です。

セラミックと食いしばりの関係

セラミックと食いしばりの関係

食いしばりがセラミックに与える影響を教えてください
食いしばりは無意識下で強い力がかかるため、セラミックに大きな負担を与える原因となります。

日中の噛む力よりも就寝中の歯ぎしりの方が力が加わることもあるとされており、この強い圧力がセラミックの欠けや割れ、脱離を引き起こすことがあります。

さらに、歯や顎にも継続的な負荷がかかるため、顎関節への影響や歯周組織のトラブルにつながる可能性もあります。せっかく治療したセラミックを長持ちさせるためにも、食いしばりの習慣がある方は注意が必要です。

食いしばりはセラミック以外の歯にも悪影響を及ぼしますか?
食いしばりはセラミックに限らず、天然の歯にもさまざまな悪影響を及ぼします。 まず、過度な力により歯の表面がすり減り、エナメル質が薄くなることで知覚過敏やむし歯のリスクが高まります。

さらに、繰り返しの強い圧力によって歯にひびが入ったり、場合によっては割れてしまい、抜歯が必要になることもあります。

また、歯を支える歯茎や顎の骨に負担がかかることで、歯周病の進行を早める可能性もあります。そして、顎関節にも影響が及ぶと、顎関節症を引き起こし、お口の開閉時の痛みや音、さらには頭痛や肩こりといった全身症状へつながることもあります。

セラミックを食いしばりから守る方法

セラミックを食いしばりから守る方法

ナイトガードの使用で食いしばりによる負担を軽減できますか?
ナイトガードは、就寝中の無意識な歯ぎしりや食いしばりによる歯への負担を軽減できるとされています。

まず、歯と歯が直接ぶつかるのを防ぎ、セラミック治療をしている歯だけでなく天然歯のすり減りやヒビ割れも防ぎます。さらに、歯と歯の間からむし歯が進行しやすい方にとっても推奨されている対策となります。

歯ぎしりの自覚がない方も少なくないため、歯科医院で相談し、ご自身に合ったナイトガードの使用を検討するとよいでしょう。

筋肉マッサージは食いしばりの予防につながりますか?
筋肉マッサージは、食いしばりによってこわばった筋肉の緊張を和らげる方法として推奨されています。これらの筋肉は緊張しやすく、ストレスや疲労によって硬くなることで、歯ぎしりや食いしばりを引き起こす要因となります。

入浴後など筋肉が温まっているタイミングで優しくマッサージを行うと、血行がよくなり、緊張の緩和につながります。顎関節の違和感がある方にも、セルフケアの一つとして取り入れられています。

ボトックス注射は食いしばりの予防効果が期待できますか?
ボトックス注射は、食いしばりの予防や軽減に効果が期待できる治療法のひとつです。咬筋にボトックスを注射することで、筋肉の過剰な緊張を抑え、無意識に力が入りすぎるのを防ぎます。

その結果、顎の疲労感や筋肉の張り、さらには歯への負担が軽減される可能性があります。食いしばりによる顎関節や歯へのダメージが気になる方は、歯科医師や医療機関に相談し、適応かどうかを確認することが大切です。

セラミックを食いしばりから守るための注意点はありますか?
セラミックを食いしばりから守るためには、いくつかの注意点があります。 まず、定期的な検診を受けることが重要です。自覚のない歯ぎしりや食いしばりの有無、セラミックへの影響を歯科医師がチェックし、対処法を提案してくれます。

次に、噛み合わせの確認も大切なポイントです。噛み合わせが乱れていると、一部の歯に過剰な力がかかり、セラミックが欠けたり割れたりするリスクが高まります。

さらに、むし歯や歯周病のチェックもあわせて行うことで、セラミックだけでなくお口全体の健康維持につながります。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまでセラミックを食いしばりから守るにはについてお伝えしてきました。セラミックを食いしばりから守るにはの要点をまとめると以下のとおりです。

  • セラミックは陶器と同じ無機質素材で、自然な色味や透明感が再現できるため、表面が滑らかで汚れが付きにくく、変色や経年劣化もしにくいことから、長期間にわたって清潔さを保ちやすい素材とされているが、強い衝撃には弱く、歯ぎしりや食いしばりによって割れる可能性がある
  • 食いしばりはセラミックに限らず、知覚過敏やむし歯のリスク、歯が割れてしまうリスク、歯周病の進行を早める可能性、顎関節症を引き起こし、全身症状へつながることもあるため注意が必要
  • セラミックを食いしばりから守るためには、定期的な検診を受ける、噛み合わせの確認をする、むし歯や歯周病のチェックもあわせて行うことでお口全体の健康維持につながるとされている

セラミックは自然な見た目と清潔性を兼ね備えていますが、食いしばりがある方には注意が必要です。食いしばりはセラミックに強い力が加わる原因となり、割れや欠けを引き起こす可能性があります。

また、天然歯や顎関節にも負担がかかり、知覚過敏や顎関節症などの症状につながることもあります。そのため、セラミック治療を受けた方や食いしばりの傾向がある方は、対策が不可欠です。

ナイトガードの装着により就寝中の歯への負担を軽減できるほか、マッサージやボトックス注射で筋肉の緊張を緩める方法もあります。

これらの情報が少しでもセラミックを食いしばりから守るにはについて知りたい方のお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
松浦 京之介歯科医師(歯科医)

松浦 京之介歯科医師(歯科医)

出身大学:福岡歯科大学 / 経歴:2019年 福岡歯科大学卒業、2020年 広島大学病院研修修了、2020年 静岡県、神奈川県、佐賀県の歯科医院で勤務、2023年 医療法人高輪会にて勤務、2024年 合同会社House Call Agencyを起業 / 資格:歯科医師免許 / 所属学会:日本歯科保存学会、日本口腔外科学会、日本口腔インプラント学会

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