注目のトピック

歯医者

セラミック治療の後に歯が痛い、しみる場合の原因や対処法について解説

セラミック治療の後に歯が痛い、しみる場合の原因や対処法について解説

セラミック治療の後に歯が痛むとき、むし歯かな?ちゃんと治療ができていないのかな?などと不安になるのではないでしょうか。
今回は、セラミック治療の後に歯が痛む原因や対処法について解説します。

セラミック治療で歯が痛い原因

セラミック治療で歯が痛い原因

セラミック治療後から歯が痛い原因はなんですか?
セラミック治療後から歯が痛い原因としては、セラミックのインレー(詰め物)やクラウン(被せ物)の下にある歯の神経が、セラミックと触れて敏感に反応していることが考えられます。
治療時に、むし歯を深く削った場合、神経に近いところまで削る場合がありますが、治療中は局所麻酔が聞いているため痛みを感じないので、治療後数十分後くらいから麻酔が切れて痛みを感じるようになります。
この場合はなるべく早く歯科医師に相談して、適切な処置をうけるようにしましょう。
治療から時間が経ったセラミックの歯が痛い原因を教えてください
治療後の数日間は痛みがなかったのに、数週間または数ヶ月など長い間を経て痛みを感じるようになった場合は、セラミックを被せたところに何らかの不具合が起きている可能性があります。
また、場合によっては内部に残ってしまった細菌などによってむし歯が再発している可能性もありますので、やはり早めに一度歯科医院での検査と適切な処置をうけるようにしましょう。
セラミック治療後に歯が痛いのは知覚過敏の可能性がありますか?
むし歯の治療時に神経に近いところまで削ると、神経に刺激が伝わりやすくなるため、知覚過敏になるリスクがあります。
一方で、知覚過敏によるものではなく、セラミックのインレーやクラウンが触れている箇所が歯科用接着剤などの影響で一時的に神経が敏感に反応してしまうことで、痛みを感じることがあります。
この場合は数日間でこの痛みが和らいでくると考えられますので、心配しすぎなくてもよいでしょう。
ただし、痛みがだんだんひどくなったり、耐えられない痛みを感じる場合は、できるだけ早く歯医者に相談しましょう。

セラミックの歯が痛いときの対処法

セラミックの歯が痛いときの対処法

歯が痛いときは治療をやり直した方がいいですか?
セラミックの歯の治療をうけた後に多少の痛みがでることはよくあることなので、過剰に心配する必要はありません。
しかし、何らかの不具合が起きて痛みを感じる場合もあるため、痛みを感じたら一度歯科医院で相談してみると、適切な処置も受けられますし、安心感にもつながるでしょう。 痛みが出ても、それが正常な経過であれば治療をやり直しをする必要はありませんが、何らかの問題が起きている場合は治療のやり直しが必要となるケースはあります。
具体的には、インレーやクラウンがうまくはまっていなかったり、噛み合わせが悪くなっていたり、というケースで、この場合は歯科医院で修正をうけることで、痛みが改善できる可能性があります。
何日も経ってからのやり直しになると、治療の完全なやり直しが必要といった状態になる恐れもありますので、いずれにしても早めに相談するのがよいでしょう。
どのような症状があったら歯科医院に相談した方がいいですか?
セラミックの修復物がずれたり、がたついたりしている場合や、噛み合わせが悪いと感じる場合は、うまく治療が行えていない可能性があります。
セラミックの修復物と歯の間に隙間ができてしまっていると、そこから細菌が入り込んでむし歯になるリスクも高まりますので、歯科医院で修正してもらうとよいでしょう。
また、セラミック治療後しばらく経ってから治療箇所が痛む場合は、むし歯などの何らかのトラブルになっている可能性も考えられますので、早めに相談して適切な治療を受けるようにしましょう。
セラミック治療後に歯が痛いときの対処法を教えてください
まずは自己判断をせず、早めに歯医者に相談することが大切です。
電話やメールなどで相談可能な歯医者もありますが、必要に応じて予約して歯医者を受診しましょう。予約日がくるまでの間も痛みがある場合は、市販の痛み止め薬などを利用してもよいでしょう。
痛みが強いときは薬を飲んで様子を見ても大丈夫ですか?
治療後に強い痛みが出てしまった場合、ひとまず薬を飲んで痛みを抑えることは有効です。
ただし、痛みがあるという場合は何らかのトラブルが起きている可能性が高く、根本的な原因を解消しない限り痛みが繰り返されるばかりか、症状が悪化していってしまう可能性もあります。痛み止め薬を飲んで落ち着いたとしても、できる限り早く歯医者にみてもらうことをおすすめします。
セラミックの歯が痛いときは歯磨きはしない方がいいですか?
痛みを感じていても、できればしっかりと歯磨きをして、口腔内は清潔に保つようにしましょう。
ただし、歯ブラシが当たるだけでも歯が痛い場合は、その部分を避けて歯磨きをしましょう。
また、歯茎が腫れている場合はどは歯ブラシが当たるだけでも刺激となって炎症がよりひどくなる可能性があるので、腫れている部分を避けて歯磨きをしましょう。

歯が痛い場合の治療法について

歯が痛い場合の治療法について

知覚過敏の場合はどのような治療を行いますか?
知覚過敏の治療法としては、いくつかの方法があります。 まずは歯の再石灰化を促す方法です。
知覚過敏は歯の内部にある神経に刺激が加わることで生じるため、歯の表面が薄くなり、象牙質に刺激が伝わりやすくなると痛みを敏感に感じやすくなります。
フッ素など歯の再石灰化を促す成分を塗布することで、歯のエナメル質を強化して歯の内部に刺激が伝わりにくくすることで、知覚過敏の改善が行えます。 また、痛みに敏感になっている歯の神経の興奮を抑えることも、知覚過敏の治療法の1つです。具体的には硝酸カリウムを含む歯みがき粉を使用するなどで神経の働きをおさえることで、知覚過敏の改善が期待できます。 その他にも、歯の象牙質のにある隙間を薬剤の塗布や、結晶の形成を促進する成分を含む歯みがき剤の使用によって塞ぐことで、内部に刺激が伝わることを物理的に防ぎ、知覚過敏を軽減するという治療もあります。 また、歯周病などによって歯茎が退縮し、歯の根元にある象牙質部分が露出してしまうことが知覚過敏の原因となっている場合には、樹脂によって象牙質の露出部分を覆うなどの方法で治療が行えるケースもあります。 上記のような方法でも痛みが改善せず、日常生活に支障がでるような場合には神経を取り除いて痛みを感じなくするといった方法がとられるなど、症状の原因に応じて治療法もさまざまですのでまずは歯科医院で検査を受けて、適切な治療を受けるとよいでしょう。
むし歯が再発していた場合の治療法を教えてください
セラミック治療後、歯の内部にむし歯が再発してしまった場合は、セラミックのインレーやクラウンを削って、むし歯になっている部分を取り除きます。
歯を削って形が変わってしまうため、同じセラミックの修復物を使うということはできません。
むし歯を除去したうえで再びインレーやクラウンをする場合は、使用する素材を検討したうえで、希望に応じて再びセラミック治療を行うこともできます。
セラミックの歯が割れてしまったときはどのような治療をしますか?
セラミックの歯が割れてしまったときは、いったんセラミックの部分を取り外し、再度セラミック治療を行います。
割れてしまった修復物をそのまま再利用することはできませんので、インレーやクラウンの作り直しが必要となります。

まとめ

まとめ

セラミック治療直後に痛みを感じたり、過去にセラミック治療をした箇所が痛くなったりする原因は、セラミックが神経に触れてしまうことや、むし歯の再発などさまざまなケースが考えられます。
原因に応じて適切な処置を行うことが大切であり、対応が早い程トラブルが小さい段階でのケアを行うこともできますので、痛みを我慢したり、痛み止めを服用しながら様子を見るといった過ごし方をするのではなく、なるべく早めに歯医者に相談するようにしましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
箕浦 千佳医師(長谷川亨歯科クリニック 歯科医師 / 名古屋デンタルオフィス)

箕浦 千佳医師(長谷川亨歯科クリニック 歯科医師 / 名古屋デンタルオフィス)

朝日大学歯学部卒業 / 現在は長谷川亨歯科クリニック非常勤勤務

記事をもっと見る

RELATED

PAGE TOP

電話コンシェルジュ専用番号

電話コンシェルジュで地域の名医を紹介します。

受付時間 平日:9時~18時
お電話でご案内できます!
0120-022-340