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子どもを預けることができる歯医者の選び方とは?歯医者選びの基準も解説!

子どもを預けることができる歯医者の選び方とは?歯医者選びの基準も解説!

歯医者では、治療の種類によってかなり長い時間がかかるものもあります。一般的な保険診療でも15〜45分程度かかるのはあたり前なので、小さな子どもを連れて通院する際に不安を抱えている人もいるでしょう。そうしたケースで便利なのが歯医者の託児サービスです。近年は、歯医者の託児サービスに対応している歯医者が増えているため、小さな子どもがいる家庭では、積極的に利用することをおすすめします。ここではそんな歯医者の託児サービスの概要や注意点、選び方の基準などを詳しく解説します。

子どもを預けることができる歯医者の託児サービスについて

はじめに、歯医者の託児サービスの概要を確認しておきましょう。

子どもを預けられる託児サービスはどのようなものがありますか?
歯医者の託児サービスでは、保護者さんが歯科治療を受けているときに専門のスタッフが子どもの面倒を見る形になります。多くの歯医者では、キッズスペースを設けており、そこで専門のスタッフが子どもと一緒に遊んだり、お話をしたりします。歯医者によっては、1家族に1人のスタッフがつくマンツーマンの託児システムを採用しているところもあります。
託児サービスを受けるための当日の流れを教えてください
歯医者の託児サービスは、次の流れで利用できます。

【STEP1】カウンセリング

はじめに託児カウンセリングで、子どもの癖や性格、預けるものなどを伝えます。子どもに関する注意事項は、カウンセリングの段階で伝えておきましょう。

【STEP2】預けるおもちゃなどの確認

子どもが気に入っているおもちゃなどを預けます。体温の調整のために上着を預けておくと、子どもが過ごしやすくなります。

【STEP3】託児カルテの記入

事前に預けたものや託児の時間、保護者からの要望などを託児カルテに記入します。

【STEP4】保護者の治療開始

保護者の治療開始です。診療室へ移動しましょう。

【STEP5】託児開始

キッズスペースでの託児の開始です。

【STEP6】保護者の治療終了

保護者の治療が終わったら、キッズスペースにお子さんを迎えに行きましょう。

【STEP7】子どもの引き渡し

託児中に起こったことは、託児カルテに記入されています。具体的には、おむつを交換したなどの申し送りがなされます。そして、預けたものを受け取ったら託児は終了です。

託児サービスの事前予約や費用について教えてください
歯医者の託児サービスは、基本的に事前予約が必要です。電話で託児が必要であることを伝えれば、歯医者側も準備をしてくれることでしょう。歯医者によっては事前予約が不要な場合もありますが、まずは電話で問い合わせてみてください。歯医者の託児サービスは、無料で行っている歯医者がほとんどです。
どのような方が託児サービスを担当されることがありますか?
保育士の資格を持ったスタッフが託児サービスを担当しているケースも少なくありません。保育士であれば、保護者さんも安心して子どもを預けられることでしょう。もちろん、歯医者によっては保育士のような資格を持っていないスタッフが託児サービスを担当している場合もあります。

託児サービス利用の注意点

託児サービス利用の注意点 次に、託児サービスを利用する際の注意点を確認していきましょう。

託児サービスを受けられる年齢は何歳からですか?
歯医者の託児サービスは、0歳から受けられます。歯医者によっては、子どもの年齢をもう少し高く設定している場合もあるため、その点は事前に電話で確認しておいてください。また、お子さんに特別な持病があったり、医学的なサポートが必要になったりするケースでは、0歳からの託児サービスを受けられないこともあります。歯医者の年齢的な上限については、小学校就学前に設定しているところが少なくありません。つまり、5歳くらいまでなら問題なく歯医者の託児サービスを利用できることでしょう。
治療を受けているときも子どもの様子が気になるのですが、様子を確認することはできますか?
もちろん、可能です。診療を行っている歯科医師や歯科衛生士に断りを入れて、キッズスペースに様子を見に行きましょう。ただし、歯科治療の内容やタイミングによっては、中断することが難しい場合もありますので、そこは歯科医師の指示に従うようにしてください。当然ですが、子どもに何らかのトラブルなどが発生した場合は、スタッフから連絡がくるかと思いますので、過剰に心配する必要はないでしょう。
子どもを預ける際に必要な持ち物があれば教えてください
普段から使い慣れているおもちゃがあれば、それを預けることで託児中も楽しく過ごしやすくなります。また、待っている間の体温の調整がしやすいように、子どもの上着を託児スタッフに預けておくとよいでしょう。その他、これがないと子どもが安心しない、あるいは体調の管理が難しくなるといったものがあれば、併せて預けておくとよいです。

子どもを預けられる歯医者の探し方

子どもを預けられる歯医者の探し方 ここでは、託児サービスに対応している歯医者の探し方を紹介します。

子どもを預けられる歯医者はどのように探せばよいのでしょうか?
まずは、近くの歯医者のホームページを閲覧しましょう。子どもを預けられる歯医者は、そのサービスについてホームページで宣伝しています。託児サービスに対応していることは、歯医者にとって大きな強みとなるので、ホームページ上で利用の流れや費用、予約の仕方などを丁寧に説明していることでしょう。それ以外の探し方としては、歯医者の検索サイトを利用するとよいです。歯医者の検索サイトでは、セカンドオピニオン受診可、バリアフリー、女医など、歯医者の特徴などがわかりやすく表示されています。その中のひとつの要素に託児サービスが含まれている場合もあります。
託児サービスをしている歯医者は何を基準に選べばよいでしょうか?
託児サービスに対応している歯医者の候補が複数存在する場合は、まず保育士の資格を持ったスタッフが在籍しているかどうかに着目しましょう。やはり、保育のプロフェッショナルが託児を担当してくれる点は極めて大きなメリットといえます。その他、キッズスペースやキッズルームが完備されていることはもちろん、備えてあるおもちゃなどの充実度、子どもを預かることに関する歯医者の心構えなども気になるところです。託児の費用は、無料であるのが望ましいです。とはいえ、仮に歯医者の託児が有料であったとしても、その分だけサービスが充実していれば利用する価値はあるでしょう。もちろん、これはあくまで、託児サービスという観点での歯医者の選び方なので、保護者さんが受ける歯科治療の良し悪しは、別途、吟味する必要があります。
ほかに、託児所のある歯医者の特徴があれば教えてください
託児サービスに対応している歯医者は、歯科医師を始めとしたスタッフが全般的に子ども好きであったり、子どもとのコミュニケーションに慣れていたりする傾向にあります。また、託児サービスを提供している歯医者の場合、子どものむし歯治療や矯正治療、予防診療などに注力しているケースも少なくないでしょう。0歳くらいから託児サービスを利用し、お子さんのむし歯予防も併せて受けてみるのはいかがでしょうか。

また、年齢があがってきたら、そのまま子どもの矯正治療を受けるのもよいでしょう。子どもの歯科診療は、歯だけではなく、顎の骨の発育状況やしゃべる・噛む・飲み込む・呼吸するといった口腔機能全般を診るものなので、できれば小さい頃からひとつの歯医者で受診を続けていきたいものです。そういう意味で託児所のある歯医者は、子どものこれからの成長・発育を見据えた歯科診療を受けるうえで、頼もしい存在となることでしょう。

編集部まとめ

今回は、子どもを預けることができる歯医者の選び方について解説しました。近年は、子どもを預けることができる託児サービスに対応した歯医者が増えてきましたが、それでもまだほんの一部なので、小さなお子さんがいる家庭では、そうした貴重な歯医者を慎重に選ぶことが大切です。託児サービスに力を入れている歯医者の多くは、ホームページ上でそのことを掲載していることがあるため、見つけること自体はそれ程難しくありません。託児サービスを行っている歯医者が見つかったら、費用や利用手順などを電話で確認してみましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
箕浦 千佳歯科医師(長谷川亨歯科クリニック 歯科医師 / 名古屋デンタルオフィス)

箕浦 千佳歯科医師(長谷川亨歯科クリニック 歯科医師 / 名古屋デンタルオフィス)

朝日大学歯学部卒業 / 現在は長谷川亨歯科クリニック非常勤勤務

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