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ラミネートベニアですきっ歯を改善することは可能?すきっ歯の治療について解説

ラミネートベニアですきっ歯を改善することは可能?すきっ歯の治療について解説

「歯と歯の間の隙間が気になる」「食べ物が挟まりやすい」「見た目が気になる」、これらのような、すきっ歯のお悩みはありませんか?
すきっ歯は、見た目のコンプレックスだけでなく、むし歯や歯周病のリスクを高めたり、噛み合わせや滑舌にも影響を与える可能性があります。 しかし、諦める必要はありません。
この記事では、すきっ歯の原因や問題点、そして改善方法について解説しています。
すきっ歯でお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

すきっ歯について

すきっ歯について

すきっ歯とはどのような状態ですか?
歯と歯の間の隙間が通常よりも広くあいてスカスカに見えるような状態です。
すきっ歯は、不正咬合のひとつで、歯科用語で空隙歯列弓(くうげきしれつきゅう)と呼ばれていて、特に前歯の間が広くすき間があいている状態を正中離開(せいちゅうりかい)といいます。
すきっ歯の原因は何ですか?
すきっ歯になる原因はいくつか考えられます。
特に多いのは、歯並びの問題です。隣り合う歯同士がほとんど隙間を空けずに等間隔に並んでいる状態が理想的ですが、部分的にこの間隔が広すぎたりすると、隙間ができてすきっ歯の状態になります。
次に考えられるのがむし歯などで歯が一部欠損してしまっていることです。歯が隣り合う箇所がむし歯などで削れてしまうと、隙間ができてすきっ歯になります。
また、矮小歯といって、平均的な大きさの歯に比べて小さい歯があると、その分の隙間ができてしまいます。
すきっ歯による問題は何かありますか?
歯と歯の間に隙間ができることで、食べ物が挟まったり、歯の横に食べ物が付着しやすくなり、むし歯や歯周病になりやすくなります。
また、噛み合わせへの影響も大きく、正常な歯並びでは噛むときの負担を隣り合う歯と分散できるのに対し、すきっ歯は単独で負担を受け止めるため、咬合性外傷による歯の破折や歯茎の炎症(歯周炎)のリスクが高くなります。
さらに、空気が歯の隙間から漏れるため、滑舌にも悪影響となる場合があります。 なお、見た目の面では日本人の場合すきっ歯は見た目が悪いと考える方が多いため、すきっ歯を気にする方もいます。しかし、ほかの国の文化によっては、すきっ歯をキュートな個性としてとらえる場合もあるそうです。
すきっ歯は治療しなければいけないですか?
機能的に問題がなければ必ずしも治療の必要はありません。
しかし、長期的に見ていくつかのリスクを考慮すると、治療をした方がお口の健康を維持しやすいでしょう。 すきっ歯で治療をした方がいい状態にはいくつかあります。
まず、滑舌を改善したい場合です。すきっ歯だと、歯の隙間から空気が漏れるため、特にサ行の発音がしにくいという方が多いようです。また、歯に隙間ができるということは歯並びのほかのところに皺寄せがいって鳩派が重なっているところがあったり、全体的に歯並びが悪くなっていることも考えられますので、歯列矯正などで歯並びを改善することで滑舌がよくなる可能性があります。 次に、すきっ歯の状態に加えて噛み合わせが悪い場合も治療した方がよいでしょう。噛み合わせは食事のときに気になりやすいですが、実は日常生活において、噛み合わせが悪いと運動などにも影響が出ることがあります。身体を踏ん張ったときに自然と噛み締めることがありますが、しっかり力が込められないと踏ん張るときに力が入りにくいといったことも出てきます。 すきっ歯に食べ物が挟まりやすい、汚れがつきやすい、という場合は特に治療を早くするのがよいでしょう。汚れがつきやすいということはやはりむし歯や歯周病も起きやすいといえますので、歯が健康な状態をできるだけ長く維持したいのであれば、早めに治療しておきそのリスクを減らすことをおすすめします。

ラミネートベニアについて

ラミネートベニアについて

ラミネートベニアはどのような治療ですか?
歯の表面をわずかに削って、セラミックでできた板を歯のカバーのように貼り付ける治療法です。
ラミネートベニアで歯の形を整えることで、歯並びを改善したり、すきっ歯の隙間を埋めたりすることができ、しかも本物の歯のようにごく自然に美しい見た目にすることができます。
ラミネートベニアが向いている人を教えてください
歯がこれ以上削れないような場合はラミネートベニアをするのが難しいため、まず、被せ物やダイレクトボンディングのような治療を施していない健康な歯が対象になります。
それに加えて、前歯付近のすきっ歯が気になる方や、矮小歯がある方、歯先の長さを横一列に揃えたい方、歯の形がいびつなのが気になる方などは、ラミネートベニアをすることで、歯の審美性や機能性が高まるでしょう。
ラミネートベニアの利点は何ですか?
外科的な施術をせずに、歯の審美性を高めたり、ある程度の歯並びの改善や噛み合わせの改善ができたり、そしてすきっ歯の改善が可能であったりと、多くのメリットがあります。
さらに、歯列矯正などと比べて、安価で、短期間で治療が行えることも大きな利点です。
ラミネートベニアのリスクを教えてください
ラミネートベニアの素材であるセラミックの特性として、強い力を加えると欠けたり割れたりしやすいということがあります。硬いものを噛んだり、歯ぎしりや食いしばりをしてしまうと、せっかくつけたラミネートベニアが破損してしまう恐れがあります。 また、ラミネートベニア治療の際にはわずかとはいえ歯の表面を削る処置を行うことがありますので、健康な歯に対して不可逆的な加工を加えることになるのはリスクといえるでしょう。

すきっ歯の治療

すきっ歯の治療

すきっ歯は改善可能ですか?
すきっ歯は改善が可能です。
なかでも簡単な方法としては、隙間の箇所にコンポジットレジンやダイレクトボンディングなどの治療を行って隙間を埋める方法です。ただし、元々の歯の形状や隙間の大きさなどによってはこの方法では改善できないことがあります。また、天然歯の表面のエナメル質は薬剤が接着しにくいため、薄く表面を削った上で処置をするという場合もあります。
次に考えられる治療としては、ラミネートベニアです。セラミック製の素材を加工し、歯の表面に貼り付けます。形を整えて隙間を埋めるだけでなく、場合によっては歯を補強する意味もあります。
そして、より健康な歯を生かしつつ自然な形で治していけるのが歯列矯正です。すきっ歯の原因が歯並びの悪さからきているものの場合は、歯列矯正をすることで根本的に解決するため、より自然で美しい歯並びにすることができます。
ラミネートベニアで対応できるすきっ歯はどのような状態ですか?
歯と歯の隙間がわずかであれば、ラミネートベニアで対応できるでしょう。
隙間があきすぎている場合は、ラミネートベニアだけでは難しいため、歯列矯正などほかの治療法も検討する必要があるでしょう。
また、すきっ歯のほかに出っ歯などの歯並びの問題もあるときも、ラミネートベニアで対応するのは難しいことがあります。
ただし、その隙間の大きさや歯並びの問題の基準は、ケースによりさまざまですので、専門家の判断が必要になります。
気になる方は歯科医院に相談して歯科医師の判断を仰ぎましょう。

編集部まとめ

編集部まとめ

すきっ歯は、見た目のコンプレックスだけでなく、むし歯や歯周病のリスクを高めたり、噛み合わせや滑舌にも影響を与える可能性があります。
しかし、適切な治療を行うことで、これらのリスクを予防し、自信に満ちた笑顔を取り戻すことができます。
詰め物、ラミネートベニア、歯列矯正など、様々な治療法がありますので、歯科医院で相談し、ご自身の状況に合った方法を選んでみてはいかがでしょうか。
歯科医師のアドバイスを参考に、理想の歯並びを実現し、快適な生活をお送りください。

参考文献

この記事の監修歯科医師
宮島 悠旗歯科医師(宮島悠旗ブライトオーソドンティクス)

宮島 悠旗歯科医師(宮島悠旗ブライトオーソドンティクス)

愛知学院大学歯学部卒業 / 東京歯科大学千葉病院にて臨床研修医終了 / 東北大学大学院歯学研究科口腔発育学口座顎口腔矯正学分野 助教 / 宮島悠旗ブライトオーソドンティクス起業 / 著書「国際人になりたければ英語力より歯を“磨け”-世界で活躍する人の『デンタルケア』-」(幻冬舎)出版 / 合同会社T&Y Connection設立 / ASIA GOLDEN STARAWARD(企業家賞)受賞 / 著書「歯並び美人で充実人生-幸せを呼ぶゴールデンスマイル-」(合同フォレスト)出版 / 株式会社オーティカインターナショナル認定講師 / 現在は宮島悠旗ブライトオーソドンティクス代表としてフリーランス矯正歯科医を行っている / 専門は矯正歯科(Invisalign®︎、小児矯正、Myobrace®︎、マルチブラケット、アンカースクリュー、PBMオルソ(光加速矯正装置))

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