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【歯医者の選び方】選び方のポイントや注意点、失敗しないためのポイントなども解説!

【歯医者の選び方】選び方のポイントや注意点、失敗しないためのポイントなども解説!

初めて行く歯科医院選びは不安や疑問が多く難しいものです。また歯科医院も少なくなく、それぞれの医院で特色や得意分野を持っているため、ご自身に合った歯科医院選びが重要です。

この記事では歯医者さんを選ぶうえで確認したいポイントや注意点、失敗しない方法を解説します。今後の歯科医院選びにぜひ役立ててください。

【歯医者の選び方】診療内容や強みを把握することが重要

打ち合わせする歯医者スタッフ

ご自身に合っている歯医者さんを選ぶためには、まず候補となる歯医者さんのタイプや強みを調べましょう。

歯科医院ごとに特徴や得意分野、重視している点が異なります。それらを確かめたうえでご自身に合った歯医者さんを選んでください。判断基準の例として

  • 地域に密着しているか
  • 予防に力を入れているか
  • 診療時間を重視しているか
  • 大学病院や地域の中核病院などと連携しているか
  • 専門的な治療を行うか

などがあげられます。

地域に密着して長く続けている歯医者さんは、地域住民の方と信頼関係を築いている場合が少なくありません。そういった歯医者さんには安心感をもって治療を任せられるでしょう。

今後かかりつけ医として頼りになる存在になってくれる可能性も高いといえます。

患者さんの歯やお口の健康をトータルに考えている歯医者さんは、むし歯治療だけでなくむし歯にならないための予防治療に力を入れています。

歯の治療を重ねると自分の歯を失う結果になるため、できるだけむし歯の治療をせずにすむ方法を考えている歯医者さんは信頼できます。

近年では定期検診に注力し、医院からのお知らせなどで検診を促すシステムを作っている歯科医院が少なくありません。

土曜日や平日遅い時間まで診察してくれる歯医者さんなら、平日昼間は時間が取りにくい方でも治療が終わるまで通院し続けることができるでしょう。

地域に根ざした常勤歯科医師と大学病院からの非常勤歯科医師が一緒に診療を行っている医院では豊富な経験と先端の科学治療が両立しています。

また、特に審美治療や歯列矯正などの治療を考えている方は、ご自身の求める治療を専門にしている歯医者さんを選ぶと質のよい治療が受けられます。

歯医者の選び方のポイント

微笑む歯科医

歯医者さんを選ぶ場合のポイントを以下にあげます。これらを参考にして、行こうと思う歯医者さんを判断してください。

通いやすさ

歯医者さんには連続して通院するケースが少なくありません。通いにくい歯医者さんでは、治療途中で通院が続かなくなるおそれがあります。

ご自宅・職場などから通いやすい歯医者さんを選びましょう。駅やバス停から近い・駐車場を完備しているなどアクセスのしやすさもポイントです。

お子さんがいらっしゃる方や高齢の方の場合は医院がバリアフリーになっていることも重要です。

近年はベビーカーや車椅子でそのまま診療室へ入れる医院が増えてきました。お子さん連れのためにキッズスペースやお子さん預かり制度を完備した歯科医院もあります。

また女性のためにきれいなお手洗いやパウダールームを整えている医院もみられます。

待合室も従来の歯科医院の暗くてこわいイメージを覆す、明るくやわらかい雰囲気のものが増えました。

平日の日中に時間の取りにくい方ならば、土曜日も診療している・平日の遅い時間にも診療を受け付けているなどの歯科医院ですと無理なく通い続けることができます。

口コミなどの評価

治療する歯科医師

実際にその歯医者さんで治療を受けた方の生の声は、歯医者さん選びに役立ちます。歯医者さんでは行ってみなければわからない部分も多く、口コミは歯医者さんを判断する手助けのひとつになるでしょう。

口コミを見る場合には、悪い評価の方に注目してください。患者さんがモンスターペイシェントであるケースもありますが、総じて悪い評価は実際の意見であることが少なくありません。

口コミサイトなどのよい評価はお金で買える時代ですので、褒めている意見は鵜呑みにできない可能性があります。インターネット上の口コミだけではなく、身近な知人や近所の方、家族の感想も口コミのひとつです。

歯科医師の専門性、技術力

歯科医師の専門性や技術力の高さは重要なポイントです。歯科医師の技術力を図る目安として、なんらかの学会の専門医や認定医であるか否かがあげられます。

専門医・認定医の認定についてはさまざまな種類がありますので、詳細を確認したい場合は、それぞれの学会や日本歯科専門医機構のサイトなどを確認してください。

地元の方に長く支持されている歯科医院も、技術が優れている可能性が高いといえます。

歯科医師の人柄、治療への思い

歯医者イメージ

歯科医師の人柄がご自身と合わない場合は医院に通うのが億劫になり治療が続かなくなるでしょう。またリラックスして治療を受けられないため、治療によるストレスが強まります。

歯科医師の治療への思いやポリシーは歯科医院の至るところに現れるものです。居心地のよさそうな医院・信頼してお口の健康を預けることができ、通うのが楽しくなるような歯医者さんを選んでください。

歯科医師の治療への取り組みも、医院のサイトで確認できます。

診療内容、治療実績

歯医者さんによって得意な診療内容が異なります。ご自身の求める治療に精通しており経験のある歯医者さんを選びましょう。治療実績が豊富であれば信頼度も高まりますし、それだけ多くの患者さんに支持されていることでもあります。

歯科医院の設備や医療機器の充実度

病室を消毒する歯科衛生士

歯科治療の設備や医療機器は日々進化を遂げています。

患者さんがより有効で快適な治療を受けられる機器が次々と登場しており、そういった設備を使用している歯医者さんに通うと満足度の高い治療が受けられます。

例えば従来のレントゲンより精密な検査ができる歯科用CTやデジタルレントゲン・歯を拡大して見ることによりピンポイントで治療ができるマイクロスコープ・麻酔時の痛みを軽減する電動注射器・型取り不要で歯の修復物を作成できるセレックなどの設備です。

医療機器を充実させている歯医者さんは常に新しい情報・技術を学んでおり、患者さんの快適とよりよい治療のために投資する用意がある姿勢が伺えます。

滅菌・衛生管理

お口の中を治療する歯科医院では、滅菌・衛生管理は重要度の高いものです。歯医者さんを選ぶ際には衛生管理が行き届いているかどうかの確認を行ってください。

近年の歯科医院の取り組みには以下のようなものがあります。

  • 患者さんごとに滅菌した器具をセットにし、パックに入れて保管・治療の直前にパックを開封する
  • 歯を削るタービンやハンドピースは滅菌済みのものを使用する
  • 使い捨てられるものは使い捨てとする
  • 医療先進国ヨーロッパの厳しい基準クラスBに適合した歯科用高圧滅菌器(オートクレープ)を使う
  • 歯を削る際の水や粉塵が患者さんにかからないよう口腔外バキュームを使う
  • 高い除菌力を持つ歯科用治療水を使用する
  • 器具や環境の消毒にさまざまな殺菌効果のある水や薬剤を用いている

院内の清潔感や行き届いた清掃などはいうまでもありません。

歯医者を選ぶときの注意点

レントゲン写真を確認する歯科衛生士

歯医者さんを選ぶときに注意すべき点を解説します。初めての歯医者さんに行く前には以下のようなことを確認しておきましょう。

自分の目的に合っているか確認する

自分の目的とする治療の専門性・経験・設備を整えている歯科医院かどうかをあらかじめ確認しましょう。

歯科医師の対応範囲は一般治療のほか、歯周病治療・根管治療・審美治療・ホワイトニング・歯列矯正歯科・小児治療・予防治療など幅が広く、医院や医師によって得意分野が異なります。

歯科医院のサイトなどで歯医者さんの専門分野や経験、注力している治療などをよく知ってご自身に合った医院を選びましょう。

また、保険診療を重視しているかあるいは自由診療を推奨しているかも歯科医院によって異なります。

コミュニケーションを取りやすそうか確認する

歯医者と男性患者

歯科治療では医師とのコミュニケーションが特に大切です。意思の疎通がじゅうぶん図れる歯医者さんかどうかも確認しておきましょう。

治療前にカウンセリングを行い、現状や治療方法を細かく説明してから治療に入る歯科医院も増えています。

不安やわからないことも質問できそうな歯医者さんであるかに留意してください。歯科医院によっては、患者さんからの相談を電話やメッセージで受け付けているところもあります。

口コミの評価を意識しすぎない

口コミは歯科医院を知るひとつの方法ですが、信頼度に欠ける部分もあります。口コミサイトなどの高評価はお金を出せば買えてしまうからです。

また悪い評価がある場合も、患者さんの本音を反映している可能性が高いとはいえ感じ方は人それぞれで、書き込んだ方の一方的な思い込みがないとは限りません。

口コミの評価は参考程度にとどめて、ご自身の感覚での判断をおすすめします。

歯医者選びで失敗しないためのポイント

ハブラシを持つ白衣の男性

避けるべき歯医者さんの特徴もいくつか存在します。まず歯科医師とスタッフの関係性がよくない医院はおすすめしません。歯科医師とスタッフの連携が取れていなければ治療に支障をきたし、ミスを誘発しがちです。

また教育が行き届いていないと、診察券を忘れた場合に嫌味をいったり終了時間前に片付けを始めたりするなどスタッフが患者さんに不愉快な思いをさせる場合もあります。急患を順番どおりに待たせるなどスタッフが気を遣えないのも普段からの教育ができていないからでしょう。

治療期間が長くかかりがちな歯科医院も患者さんにとっては気になる点です。患者さんとしては通院期間が長くなるのは負担なものです。基本的には1回あたりの診療時間は長く、通院期間は短くしてくれる歯科医院が望ましいでしょう。

しかしこれに関しては、一人の患者さんに長く治療時間を設定するとほかの患者さんが予約が取れなくなる問題が発生します。そのバランスが大切なので、治療の時間や回数に関わらず、その都度丁寧な診察が行われているかどうかをご自身で判断してみてください。

領収書や診療明細などを出さないあるいは請求しなければ出さない歯科医院は、濃厚治療を行っている場合もあります。濃厚治療とは過剰な治療を施して保険点数を稼ごうとする行為のことです。

そのような歯科医院はけして多くはありませんが、稀にそういうケースもありますので、領収書や診療明細について意識しておくのが無難です。詰め物や被せ物など技工物に関するトラブルが続く歯科医院でしたら転院をおすすめします。

歯科技工士の意識や能力に問題がある・医師と技工士のコミュニケーションができていないなどが考えられるからです。技工士は外注であるケースが少なくありませんが、近年では院内技工室を併設し専任の技工士が常駐して医師と密接に連携しながら精度のよい詰め物・被せ物をスピーディーに製作する歯科医院も増えています。

歯医者が合わないときにはどうしたらよい?

ソファに座る男性

歯医者さんが合わないと感じたときには、早めにほかの医院に行くことをおすすめします。

歯は一度削るともとに戻りません。納得のいかない治療を受けて自分の歯を損なうことは後々のご自身の健康にも影響します。また、治療を終えてからほかの医院でやり直しをするのでは、患者さんの負担も時間も費用も余計にかかります。

あるいは歯科医院が合わなくて通院が億劫になり、治療途中で通院をやめてしまうかもしれませんが、むし歯は放っておくと症状が進行してしまいます。

歯医者さんが合わないときには、気持ちよく通院できて納得できる歯医者さんに切り替えるのがよいでしょう。

まとめ

歯医者イメージ

歯医者さんを選ぶ場合は、まず候補にあげている歯医者さんの特徴や診療内容・強みを把握することが大切です。そのうえでご自身の目的に合った歯医者さんを選んでください。

まず第一にはご自身の求める治療が専門性の高い医師によってじゅうぶん受けられるかの確認が必要ですが、その他にも、アクセスや診療時間などの通いやすさ医師の人柄なども重要なポイントです。

治療の成功のためには通いたくなる医院を選ぶことが大切です。医院のサイトを見て、医院の雰囲気や歯科医師の人柄・得意分野・経歴・所持する資格・医師の診療に対する姿勢やポリシーを確認しておきましょう。

治療設備を整え、院内の滅菌処理に心を砕いている歯科医院は信頼度が高いと考えられます。保険診療重視か自由診療推奨かも確認しておくべき点でしょう。

一方歯医者さん選びで失敗しないために避けるべき歯科医院は、歯科医師とスタッフの関係がよくない・治療時間が短く治療期間が長い・領収書や診療明細を発行しない・技工物のトラブルが頻発するなどが見られる医院です。

通院の過程で歯科医院が合わないと思ったら、早めに別の医院に切り替えましょう。大切なご自身の歯を現在と将来にわたり守るために、納得のいく通いやすい歯医者さんでの治療をおすすめします。

参考文献

この記事の監修歯科医師
菱川 敏光歯科医師(ひしかわ歯科院長)

菱川 敏光歯科医師(ひしかわ歯科院長)

長崎大学歯学部卒業 愛知学院大学大学院歯学研究科修了 愛知学院大学歯学部歯周病学講座講師(2020年3月まで) 愛知学院大学歯学部歯周病学講座非常勤講師 ひしかわ歯科 院長

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